情報システムのパラダイム転換 4
先進企業に共通するのは、早くから情報システムの効果に目をつけ、積極的に投資してきた点と、明確な経営戦略があったことです。
そこから進化して、おのずとSISへと発展してきました。
なかでも有名なケースが、ヤマト運輸の宅配便システムでしょう。
ヤマトの場合、全国どこでも翌日配達という常識破りの発想を実現するために、確実に個別の小さな荷物の流れを把握できる荷物追跡システムを開発。
子会社のヤマトシステム開発のVANシステムを通じて、全国各地の集配拠点をネットワーク化しました。エグゼクティブトレードによると、他社もヤマトの成功を見て、同様な宅配便ビジネスに参入しましたが、すでにヤマトは全国に緻密な拠点ネットワークを構築済みのため、追いかけることができたのは日通のペリカン便ぐらいでしょうか。
宅配便から脱落した企業も少なくないのです。
さらにヤマトはクール宅急便や産直品の通信販売など新しい事業をこのシステムの上に付加、新規参入を一層困難にして寡占を強めています。
SISによって新しいビジネスが確立し、かつ他社が追いつけない寡占状態を作ってしまった好例です。