情報システムのパラダイム転換 5
同じようなケースが、アメリカン航空による座席予約システム(CRS)「セイバー」です。
70年代の航空自由化政策を受けて、アメリカの航空界は料金ダンピングなど強烈な競争状態に陥ったのですが、そこから抜け出したのが、アメリカン航空とユナイテッド航空でした。
そのカギの一つがCRS。
つまり、旅行代理店に置かれた端末から通信回線を通じて「セイバー」やユナイテッド航空の「アポロ」の予約センターにアクセス、座席を予約するシステムですが、画面には自社の便が優先的に出るようにしたため、自然と予約が集まってくる仕組みになりました。
やはり、同業者もCRSを開発しましたが、旅行代理店には何台も端末を置くスペースがなかったのです。
そのうえ、先行した両社は同じ端末でホテルやレンタカーの予約ができたり、イベント情報など旅行情報も検索できるようにするなど、一つのネットワークの上にたくさんの機能を乗せて、利便性と付加価値を高めました。
情報は蓄積されたところに集まっでるわけです。
CRSを通じてこうしたホテルなどの予約手数料や、他社の航空便の手数料も入り、CRSは航空会社の第ニの事業にも発展しました。